「今日も帰り遅いのかな……」
はぁ、と溜め息を零しながら時計を確認する。時刻はもうすぐで深夜を回る。この時点で帰って来ないのだから、つまりは仕事が長引いているということだろう。または会社の付き合いで飲みに行っているというのも有り得る。どちらにしても仕事みたいなものだ。飲みにしたって仕事の延長線上なのだから。
その辺りのことについては、仕事なのだから仕方がないと割り切っている。一足先に社会に出た先輩はいつも忙しそうだ。ちゃんと休んでいるのか心配になるくらいに。忙しくて、全然会う時間だって作れなくて。
(だからコレをくれたんだろうけど、かえって擦れ違ってる気がする)
手の内に納まる小さな鍵を見つめる。この鍵はひと月ほど前、宮地さんがオレにくれた物。約束をしようにもなかなか難しく、どうしても会いたい時は家に前で待っているなんてことをしていたらここの家の鍵をくれた。家の前で待つくらいなら家の中で待って居ろ、ということらしい。それと、来たい時にはいつでも来て良いからと言ってくれた。
それからオレは先輩の部屋を訪れる度にこの鍵を使っている。前は約束をしてもやっぱり無理になったと連絡が来ることもあったけれど、この鍵のお蔭でそれでも待っているという選択肢が増えた。単純に一緒に過ごしたいだけなんだけど、それは先輩も同じみたいで帰れと言われたことはない。
ただ、こうして好きな時に来れるから以前のように約束をすることが減っていった。忙しい先輩は当然仕事で遅くなることも多々あるワケで。会える距離なのに会えない日々が続いている。
「まあ、オレが勝手に押しかけてるから何も言えねーけどさ」
先輩の部屋には、当然だが先輩の物が沢山置いてある。その中に居ると先輩を近くに感じるのに、当の本人には会えないのだからなんとも言い難い心境だ。
ここに居られるだけでも嬉しかった筈なのに、人とは欲張りな物で一つ手に入れるとまた別の物が欲しくなる。いつでも好きな時に来れるようになったら、次はやっぱり先輩と一緒に過ごす時間が欲しくなる。元々持っていた気持ちだけれど、会えない日が続けばその分会いたくなって。こうして訪ねても会えないから余計に。ワガママな願いだな、なんて自分でも思う。
「…………帰ろっかな」
会いたい、とは思う。でも迷惑を掛けたいとは思わない。先輩は優しいから迷惑なんてことはないって言ってくれるだろう。だけど、仕事帰りで疲れているところに押しかけるのは悪い気がする。それをやっていないのかと言われれば返答に困るけど、こういうものには限度があるだろう。
だから鍵を貰ってからは連絡なしに訪ねることも増えたし、会わないまま帰ることもしばしば。それもそれでどうなんだとは思うけど、オレにも学校があるから次の日の授業によってはそう遅くまで居られなかったりする。それでも来る理由は、今更説明する必要はないか。
「宮地さん、どうしてるんだろ」
□ □ □
「ったく、一つ終わったからってどんだけ飲むんだよ」
やっとゆっくり休めるのかと思ったのに、ここはパーッと飲みに行こうなんて流れになって気が付けばこんな時間だ。そりゃ一つ終わって一息つきたいのは分かるけど、それとこれとは別だ。正直さっさと帰りたかったがそういう訳にもいかず、結局深夜を過ぎてから家に帰るという現実が目の前にある。
「これで明日は普通に朝からだろ。暫くは残業ないにしても今日くらい休ませろっつーんだ」
誰も居ないからこそ文句が零れる。いくらそう思ったとしても同僚や先輩の前でそんなことは言えない。これも仕事の内、と思えば良いのかもしれないがそう簡単には切り替えられない。これが普通に仕事終わりだったら違ったのかもしれないが。
と、そんなことばかり考えていても仕方がない。漸く家に帰ることが出来るのだ。家に着いたらさっさと風呂に入って寝よう。そう思いながらガチャリと鍵を回す。そのままドアを開けた所で思わず立ち止まった。
「もしかして、アイツ……!」
時間はとっくに深夜を回っている。終電を逃したもののタクシーを使う距離でもなかったからと歩いて帰ってきたが、んなこと考えずにタクシーでも何でも使えば良かったと今更ながらに思う。
鍵を内側から掛けてから玄関で適当に靴を脱ぎ、そのまま真っ直ぐにリビングへと向かう。勢いよくドアを開け、真っ暗な部屋の電気を点ける。そこには。
「やっぱり来てたんだな」
テーブルの上に突っ伏している恋人。静かな空間に小さく規則正しい寝息が聞こえてくる。どうやら待っている間に寝てしまったらしい。その為に電気を消した訳ではないのだろうが、それについてはコイツが起きてから話をするとしよう。
一体いつから居たのか。ずっとオレが帰って来るのを待っていてくれたのか。それらの疑問は全て朝になってからだ。今は眠っている恋人をベッドにでも移動させてやるべきだろう。
「寂しい思いさせてゴメンな」
そっと触れるだけのキスを落とし、オレよりも小さな恋人を持ち上げる。こんな体勢で寝たら起きた時に体が痛くなりそうだ。それに毛布も何もなしでは風邪を引いてしまうかもしれない。
コイツは風邪を引くのか、と思ってしまったがオレがまだ高校生だった頃。風邪で部活を休んだコイツを見舞いに行ったことがあった。オレが訪ねたら驚いた顔をしたもののすぐにいつもみたいに笑ってなんでもない風に装うアイツをとりあえず寝かしつけたっけな。
学年は違うけど同じ部活だったからな。オレ達が一番多くの時間を共にしたのは高校生の一年間だろう。その後もこうして付き合いがあるものの、あの頃よりも一緒に居る時間は減っている。そりゃ高校生と大学生では生活リズムが違うし、社会人と大学生でも同じくだ。
(擦れ違わないように、っても限界はあるよな。生活リズムが違うんだし)
その中で少しでも一緒に居られるようにと鍵を渡したけれど、それではあまり変わらなかった。好きな時に来られるようになったから約束をする回数が減り、結局擦れ違ってばかりだ。
こうして会いに来てくれるのに、オレは時間を作ってやることが出来ない。どうにか努力はしているけれど、それでも仕事があれば帰るのは遅くなってしまう。オレだって高尾と一緒に過ごしたいと思っているが、こればかりはどうしようもない。
(なんか良い方法ってねーのかな)
これも少しでも会えるようにやったことだけど、現状からしてあまり意味をなしていないのは明らかだ。もっと別の方法を探した方が良いだろう。いや、これまでのように約束をして時間を作れば良いだけか。そうすれば少なくともこれまでと同じくらいには会える、がそういう問題じゃないんだよな。
どうするのが良いのか。そう考えて思い浮かぶことが一つもない訳じゃない。それで今より良くなると断言は出来ないが、おそらくは良くなるだろう。ぶっちゃけ最終的にはお互いの意識の問題になるんだろうから、絶対に今より良くなる。そんな浅い付き合いなんてしてないから。
「おやすみ」
今はそれだけを告げる。ちゃんと話すのは太陽が昇ってから。
それまでは、ただ一緒に居よう。
□ □ □
「んー…………」
朝日が眩しい。もう朝になったのか、とぼんやりした頭で考える。
「起きたか」
「……ん、って宮地サン!? 何でここに居るんですか!?」
「何でって、自分の家に居んのは当たり前だろーが」
言われて思い出した。 そうだ、オレは昨日宮地さんの家に来たんだ。だけど先輩は仕事で帰って来なくて、帰ろうかどうしようかと考えて……それからどうしたんだっけ。
記憶がないということ、それからオレが宮地さんのベッドで寝ていたこと。それらを合わせ考えると、導き出される答えは一つ。あの後寝てしまって帰ってきた宮地さんがオレをここまで運んでくれたのだろう。
「すみません」
「それは何に対して謝ってるんだ?」
「ここまで宮地さんが運んでくれたんでしょ? それにベッドまで借りちゃって」
「別にそんくらい構わねぇよ。つーか、お前少し痩せたか?」
痩せたかと聞かれても自分ではあまり気にしていないから分からない。部活をやっていた頃は気にしてたけど、今はもうバスケをやめてしまった。かといってバスケが嫌いになった訳ではない。バスケは好きだし、今でも時々ストバスに参加したりはする。
元チームメイトで今でもバスケを続けているヤツなんてかなり少ないだろう。あの緑間も大学ではバスケをしていない。大坪さんや木村さん、宮地さんも高校を卒業してからはバスケから離れた。みんなで集まってバスケをしたりはするけれど、それくらいだ。バスケに打ち込んでいた日々が懐かしい。今でも付き合いのある人達は大概バスケで知り合った人ばかりだ。
「そういう宮地サンこそ痩せたんじゃないっすか?」
「んなことねーよ。それより今日は何限からだ? あと朝飯出来てるからさっさと食え」
「ありがとうございます。今日は三限からなんで時間は大丈夫です」
一限からだったら遅くなりそうだと分かった時点で家に帰るようにしている。それで遅刻なんてしたら色んな意味で不味いからな。それくらいのことは考えて行動している。これでも一応大学生だし。感情だけで動いたりはしない……多分。
とりあえずオレ達はリビングに移動し、宮地さんが用意してくれた朝ご飯を食べることにした。ベッドを借りて朝飯まで用意して貰って、なんか世話になってばかりだ。謝るのはさっきしたからもう止めておくけれど、疲れているところに悪いことをしてしまったなと思う。これを食べ終わったら宮地さんは仕事に行くんだろうなと考えて、複雑な気持ちになる。それで、そんな気持ちになる自分が嫌だ。
「おい、高尾。聞いてんのか」
耳に届いたその声に意識が引き戻される。慌てて何ですかと聞き返すと、宮地さんは大きく溜め息を吐いた。もしかしなくてもずっと呼ばれていたんだろうか。いや、もしかしなくてもそうだろう。
「お前さ、今何考えてたか言ってみ?」
「別に何も考えてないですよ」
「なら故意的に無視してたってのか? 轢くぞ」
そうじゃないけど、かといって言えと言われても話したくないことだってある。そりゃ、オレだって人間だから。そういうモンって誰にでもあるだろ?ましてや本人相手に何と言えば良いのか。
考えても答えが出ずに否定だけしてオレは口を閉じた。きっと、宮地さんにはバレているだろう。物騒なことを言いながらも後輩のことを気に掛けてくれるような人だ。オレが何か悩み事をしていても何故かこの人には気付かれてしまう。自分ではそういう素振りを見せたつもりはなかったから初めは驚いたものだ。まぁ、今でも驚くけれど。
「……宮地さん」
「何だ」
呼べばすぐに返事が来る。この場にはオレ達二人しか居ないのだから特別気にするようなことでもない。
ただ、こういう時。先輩には勝てないというか。なんだかんだで先輩に頼ってしまうというか。その真っ直ぐな瞳に負けてしまう。本当、この人には叶わない。
「ワガママ、言っても良いですか?」
何と言おうか。言葉に迷った末に出て来たのは高校時代、相棒が良く口にしていたそれだった。別にそれだってただのワガママだった訳ではない。他人からしてみればワガママにしかみえなかっただろうけれど、その一つ一つにはアイツなりの理由があった。
なんて偉そうに言うけど、他の部員よりもオレがいち早くそれに気付いただけの話だ。次第にみんなもそれに気付いていった。ま、アイツの性格も性格だから誤解されやすいっていうか。
勿論、宮地さんだってそれは分かっている。宮地さんはワガママの限度によるとだけ言ってオレの言葉を待った。アイツのワガママと違って、オレのは本当にただのワガママだけど。
「宮地さんと一緒に居たいです」
今、ってワケじゃない。今度宮地さんが休みの日に、という意味だ。最近忙しかったから休日はそれこそゆっくり休みたいのかもしれないが、忙しくて会えなかったからただ傍に居るだけでも良い。一緒に居たいと、そう思うのだ。
何かするでもなく、出掛けるでもなく。一緒に過ごせればそれで良い。それ以上のことは望まないから、一緒に居させて欲しい。
そんなオレのワガママに宮地さんはまた溜め息を零した。やっぱり迷惑だっただろうか。そんなことを思っていると、ぽんとその手が頭の上に乗せられた。
「そんなのワガママに入らねぇだろ。オレもお前と一緒に居たいんだからな」
ふっと優しく宮地さんが笑う。
そうか、これはワガママに入らないのか。オレからしてみればワガママでしかないと思っていたことだけれど、宮地さんも同じ気持ちだったのならワガママではないんだな。双方の意見が一致しているんだ。一方的なものではない。
そっか、宮地さんも同じだったんだ。オレ一人だけが思ってたんじゃないんだな。
「お前ってこういうの得意そうなのに鈍いよな」
「鈍くなんてないですよ。ってか、得意そうってなんすか」
「あー……イメージ?」
それはどういうイメージを持たれていると思えば良いんだ。それともここはスルーしておくべきところなのか。女の子と付き合ったことがないとは言わないけど、恋愛に得意も不得意もないだろう。まずこの言葉にそこまでの意味はなさそうだと判断し、考えるだけ無駄だと思考を中断した。
「そういう宮地サンはどうなんですか」
「オレがどうかはお前が一番良く知ってんだろ」
言われてみればそう、なのか。一応オレ達は付き合っているワケだし、恋愛面については少なからずお互い知っていることになるけど。でも、他の誰かがオレよりも宮地さんのことを分かっていてもなんというか、アレだな。家族とかそういうのはナシとして。そうなると結局そういうことになるのか。
だけど、まだオレだって知らないことは沢山あるだろう。宮地さんだってオレのことを何でも知っているワケじゃない。そういうのは、これから徐々に知っていけば良いんだろうな。
「高尾、お前今実家暮らしだっけ?」
鮭の身をほぐしながら尋ねられたそれにオレは肯定を返す。大学までは電車で普通に通える範囲内だ。特に一人暮らしをする必要性もなく、毎日実家から大学に通っている。時々、こうして宮地さんの家に泊まった時はここから直接大学に向かうけれどその程度だ。
だがそれは宮地さんだって知っていることだろう。何で今更こんなことを聞かれるのか。それが分からなくてクエッションマークを浮かべていると、そんなオレに宮地さんはさらっととんでもないことを言った。
「じゃあ、オレんトコに来る気はねぇか」
帰りに本屋に寄って行かないか、みたいなノリで言われて何を言われたのか理解するまでに時間が掛かった。
えっと、これはどういう意味なんだろうか。って、聞かなくても分かってはいるものの信じられなくて聞き返す。すると宮地さんは当然のように「だから一緒に暮らそうって言ってんだろ」と半ば投げやりに言い放った。
ああ、やっぱり解釈は間違っていなかったようだ。けど、どうしていきなりそんな話になったのだろうか。先程以上に疑問符が増えていく。
「なんか今ってよく擦れ違っちまってるだろ。一緒に暮らしても大差ねぇかもしんねーけど、それでも今より一緒に居るにはそれが一番手っ取り早い気がすんだよ」
宮地さんの言うことは間違ってない。一緒に暮らしても生活リズムが違うのだから擦れ違いが完全になくなるワケでもない。でも、今よりも一緒に居られる時間が増えるのは確かだろう。遅くまで居たら迷惑かなんてことを考える必要もなくなる。
同じ家に住んでいるのなら、待っていたっておかしくはないだろう。恋人ではあるけれど、いくら遠慮をしなくても良いと言われたところで遠慮はしてしまうものだ。いや、これでも遠慮なんてあまりしているつもりはないけれども。
一緒に暮らすとなれば、お互いのことをもっと知ることも出来るかもしれない。現状に不満はないが、欲が出てしまうのは人間だから仕方がない。なんて、それっぽいことを並べてるだけなんだけど。
「で、どうする?」
「宮地さんが良いなら、オレは宮地さんと一緒に居たいです」
「なら決まりだな。オレはいつでも良いから時間ある時にでも荷物纏めて来いよ」
いつでも良いと言われてもいつにするのが良いだろうか。幾らなんでも今日明日で纏めるのは難しいだろうけどやろうと思えば出来ないことはない、かな。それなら今日大学が終わってから荷物を纏めようか。
その前に家族にも話さなければいけないけれど、ウチの家族は宮地さんのことを知っている。オレが部活で世話になってる先輩で、卒業してからもお互いの家を行き来しているくらいだ。両親もオレがその先輩に懐いていることは知っているし、元々放任主義だから迷惑を掛けないようにくらいしか言われないだろう。
「はい、近いうちに荷物纏めてきます。こういうのって同棲っていうんすかね」
「くだらねーこと言ってんじゃねぇよ」
おらさっさと食えとデコピンをされる。まぁ冗談で言ったことではあるけど、強ち間違ってはいないよな?だって、オレ達は恋人なんだし。家族にはルームシェアをさせてくれるからと言うけれど、その実は同棲でも間違ってないんじゃないかなとオレは思う。
「一緒に暮らし始めたら、毎日温かいご飯作って待ってますね」
「お前は主婦かなんかかよ」
「そこは宮地サンの妻って言うトコでしょ!」
「だから、どうしてそうなんだよ」
それは恋人だからですよと言えば、だけど妻ではないだろと否定されてしまった。オレは女でもないし今は大学生だけど、いずれは宮地さんのところに永久就職しても良いんだけどな。専業主婦として。その場合は主夫のが正しいのか?細かいことはどっちでも良いか。
間違ったことは言ってないと思う。別れる予定も今のトコないんだし、ってそういう意味じゃないか。少しくらい冗談に乗ってくれても良いのに。なーんて言ったらまた怒られそうだから止めておく。
「宮地さん、ありがとうございます」
「別に礼を言われるようなことはしてねーだろ」
「オレが言いたいから言ってるんですよ」
本当、この人には何でも見抜かれてしまう。そして、いつだってオレの欲しいモノをくれるんだ。そんな宮地さんの優しさにオレは甘えている。その分、オレはオレに出来ることをする。
とはいっても、料理をしたりとかそういうことしか出来ないけれど。でも、それを宮地さんも喜んでくれるからこれで良いんだ。恋人と一括りにした言い方でもその関係は十組あれば十通りある。オレ達にはオレ達の形があるのだ。
「宮地さん、好きです」
「……オレも好きだ、高尾」
ちゅ、と触れるだけの口付けが落とされる。そんな朝の一コマ。これからは、こうやって一緒にご飯を食べるのも当たり前になるのかと思うと、なんだか幸せだなと感じる。
一緒に暮らしたところで擦れ違うこともあるだろう。一緒に居る時間を増やそうと思うのなら、意識的にそうすることが大事だ。
だってそうだろ?
お互いが一緒に居たいと時間を合わせようとすれば、自然とその時間は出来る。だから、オレ達がそう思ってもなかなか埋められない部分を一緒に暮らすことで埋めるのだ。
一緒に暮らしながら二人の時間を作って、そうしてこの先もずっと一緒に居られたら良い。オレはこれからもこの人と肩を並べて歩いていたい。
一緒に暮らそう
(十年も、二十年も、いつまでもお前の隣に)
(何年先の未来も貴方の隣で笑っていたい)